「知恵の場」九州~ヨネザワ 米澤社長をお迎えして~

今期もいよいよ開講しました! 「知恵の場」九州第4期。無事にスタートいたしました。



記念すべき第1回目の講師には熊本県からメガネ店を展開する株式会社ヨネザワ 米澤房朝社長をお招きいたしました。

熊本発、九州全域で「メガネのヨネザワ」を展開する株式会社ヨネザワ。講演は米澤社長のバックボーンから始まりました。戦後の混乱期、父を亡くし、貧しい中で「働けば何とかなる」を口癖に必死で子供たちを育てた母。小児麻痺、吃音という障害を抱え、悩む日々の恩師との出会い―。そして、メガネ店での就職。

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「私は働きもんでしたから」「働けば人が評価してくれるのが嬉しかった」。訥々とした語り口ですが、その分、働くことに対する真摯な想いが伝わってきました。

メガネ店として独立した時、満足な店舗も構えられなかった米澤社長を支えてくれなたのは「縁」だと言います。「あんたが言うんだったら買ってやろう」そう言ってくれる絆が米澤社長を支えてくれたそうです。米澤社長の「小商圏NO1戦略」の基礎はこの絆です。

「新規出店はまず顧客ありき。2,000人の絆がお店を支えてくれるならその店は必ず成功する」と自信をもって言い切ります。「絆がないうちにメガネを買ってもらおうなんて、都合がよすぎる」との言葉に多くの気付きがあるように思いました。

そして同時に米澤社長が何度も口にするのは「働くこと」の大切さです。組織の長たる社長は率先垂範をするべき、と話し、今でも店舗訪問を精力的に行います。24時間365日働いても苦にならないと笑顔で話せるほど、仕事に打ち込む背中を社員と共有することで、一生懸命働く文化を醸成しているように感じました。

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「働くとは人の喜ぶことをすること」人に喜んでいただくことが自分の喜びになるということを自然に体得されているようです。

ここには書ききれないほど、感動と気づきのある「知恵の場」となりました。

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当日のアンケートからも会場の盛り上がりが思い出されます。

「今の自分は今までの時間配分の結果。これからの自分はこれからの時間配分の結果」

「働く=人が喜ぶことをする」と言われた事で、仕事に対する気持ちが少し楽になった」

「人と人とのつながり、また、仕事のプロを育てる重要性も学びました。縁を絆にするという言葉が印象的でした」などなど。。。

ノウハウではなく、全ての基本となる「働く」姿勢、リーダーのあるべき姿といった本質論をいただき、深く考えさせられました。そして話の節々には、「褒められて嬉しかった」「仕事で認められて嬉しかった」という、素直な感謝の言葉が散りばめられていたのが印象的でした。

仕事に対する真摯で、周囲を燃え上がらせるような情熱は、まさに高度経済成長期を支えた創業者たちの輝きだと感じました。お話を聞くことが出来て、心から感謝申し上げます。

今回、ファシリテーションをお願いいたしました、ウーヴルの三宅様、学びの導き、ありがとうございました!また、お忙しい中、ご参加いただきました、参加者の皆さま、本当に有難うございました。今年も東京から駆けつけてくださいました、経済産業省の皆さま、それから色々とご相談に乗っていただきました九州経済産業局の皆さま、いつもご指導ありがとうございます。おかげさまで素晴らしい「知恵の場」が開催できました。

そして何より、本当にご多忙の中、「若い人のためなら」とご快諾頂いた、米澤社長、このような貴重なお時間を共有できたこと、深く感謝いたしております。勤労とは尊いこと、忘れずに日々の仕事を取り組んで参ります。

次回はあのネッツトヨタ南国株式会社、横田英毅相談役が登壇されます!

皆さまのご参加、楽しみにお待ちいたしております。

横山