自分の「キャリア」を磨くバロメータ~「9年目を迎える障がい者就労支援の想い」

JHNでは朝礼で従業員による1分間メッセージ「モーニングメッセージ」を発表しています。テーマは「チームの絆を創る20の鏡」。素晴らしい話が発表されますので、その一部を抜粋し、紹介させていただきます。

障害者就労支援事業 國﨑 順子さん

「9年目を迎える障がい者就労支援の想い」

福岡県から受託する障害者の就労支援事業は4月に9年目を迎えます。先日、T社の特例子会社に紹介就労中のAさんから思いがけない言葉を頂き感動しました。

「國﨑さんの入社式での言葉『3日、3週間、3ヶ月・・・と気持ちの節目がある。それを乗り切って3年過ぎたときキャリアになります』。・・・その言葉を忘れずに頑張りました。そして3年目が過ぎた今、自分が変わったと感じています。」

病気の関係上途中何度も不調を繰り返した彼の変わった姿にホッとする思いと、入社式の私の言葉を覚えていてくださったことに嬉しさと責任感を感じました。あ

 「キャリアづくりと3年」の言葉はよく耳にする言葉です。「石の上にも3年」。

コンサルタントの松尾匡起氏はキャリアの構築について次の3点を挙げています。

1年目:周囲や上司のサポートを受けながら、業務や組織に慣れていくことに集中する段階。1年で発生する仕事を一通り経験、成功や失敗も一通り体験する。

2年目:自分で考え、時には冒険もして周囲のメンバーの強み個性なども上手く活かしながら取り組んでいく状態。自己責任のもとに大成功や大失敗も経験する。特に失敗経験をもとにした反省など、深い悩みも経験。組織として他メンバーとの相乗効果を発生させ、より高い成果をあげるための自分なりの方法、スタイルを模索する。

3年目:2年目の反省を活かし、組織力を活用した行動を意識して業務に取り組む。失敗が減り、一人ではなし得ない成功を経験する頻度が高まる。周囲や会社組織に対して、自分というキャラクターが根付き、結果として自分の行動や発言が組織にプラスにもマイナスにも影響を与える度合いが高くなる。周囲への良い影響を与える立ち振る舞いや行動を意識するようになる。

このような状態になって初めて、組織で意味のある3年を過ごしたと言えます。

新しい仕事がスタートする春。転勤や異動の多い春。改めて自身のキャリアづくりについて振り返り、さらに向上するために意識を高めたいと思います。

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(イラスト:横山宗祐)